不思議なハーブティーで自分を見つける声を失くした男の成長物語。
声を失くした男ポールのトラウマをハーブティーで見る夢で克服しながら、そのハーブティー治療を施すマダムとの交流がポールの次なる人生の背中を押しホロリとさせられる。
善良過ぎず毒のある個性的な登場人物にさり気ないコミカルな見せ方だけど、根底に流れる優しさが感じられ引き込まれた。
暖色強めな色彩と魅力的な美術と街並み、カラフルで楽しいミュージカルな夢の世界、赤ちゃんの声も可愛い。
そして全体通し音楽が良い。
肩肘張らず素朴でありながらお洒落なところがフレンチ。
夢の世界の主観映像で見れる母アニタ役のファニー・トゥーロンが美人、そして2人の姉の若い頃の役者が中年期の役者とソックリで驚く。
キャラの違うポールと父アッティラの二役をこなしたギヨーム・グイの演技も良かった。
終盤の持って行き方が好き。
そしてラストシーン･･･泣けた。
ジワっと心が暖かくなる佳作。
良かった。
監督 シルヴァン・ショメ
キャスト
ギヨーム・グイ
アンヌ・ルニ
ベルナデット・ラフォン
エレーヌ・ヴァンサン
ファニー・トゥーロン
ケイヤ・カイン
ギレム・ペレグラン
ジャン・ポール・ソラル
シリル・クトン
