CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価

CharlieZG

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イン・ジ・アース(2021年製作の映画)

2.8

研究する博士を探しに森に入った元同僚とガイドが体験するスリラー。

森の木々は菌糸のネットワークで結ばれていて、その菌糸は人間を惑わし狂わせる。
狂った博士に囚われたのか、精霊の森に縛られたのか、逃れ
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ウィズ(1978年製作の映画)

3.0

「オズの魔法使い」をオール黒人キャストにしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。

1939年版「オズの魔法使い」とプロットは同じだが、斬新な脚色と新たに作られた音楽と舞台設定で別物。

モータウン
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.9

オズの国へ飛ばされたドロシーと仲間が望みを叶えに冒険するファンタジー・ミュージカル。

ライマン・フランク・ボーム著
1900年出版の児童文学の映画化。
主演は代役で回ってきた16歳のジュディ・ガーラ
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ドリームランド(2019年製作の映画)

3.3

現実から逃れたい少年ユージンの前に現れた指名手配犯アリソンとの純愛逃避行。

豊かにならない生活に見切りをつけた実父の幻想を現実に駆り立てたアリソンとの恋がぎこちなくも切ない。そして呆気なくその手から
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.5

新解釈で大胆なアレンジを施したシンデレラのコメディ・ミュージカル。

英米ヒットポップスとラップが馴染み良く楽しい。
実力派俳優とシンガーで脇を固め、主演は元フィフスハーモニーのカミラ・カベロで、自身
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.3

発覚した集団レイプの処遇を話し合い温和に社会変革しようとした女達の物語。

まず映画云々以前にこれが2005年〜2009年頃の南米ボリビアでの実話という事に驚いた。
一体この国の政治はどうなっているの
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.6

苦手ミュージカルを克服する挑戦
今回はブロードウェイ・有名ミュージカルの映画化「キャッツ」


捨て猫ヴィクトリアが仲間入りするジェリクルキャッツの舞踏会の話。

擬人化された動物キャラとかファンタジ
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モンスター: その瞳の奥に(2018年製作の映画)

3.4

殺人容疑で逮捕された高校生スティーブの無罪を訴える法廷ドラマ。

10代は未だ何者にもなっていないから大人と違って横の繋がりに区別がない。
良い意味では誰とでも友達になれる気やすさがあるが、悪く言えば
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サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.6

苦手ミュージカルの抵抗感を払拭するためのミュージカル克服計画。
遂に名作「サウンド・オブ・ミュージック」に挑戦しました。


家庭教師マリアとトラップ一家が音楽で家族となりナチスから逃亡する実話。
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.6

タイムトラベル能力を持つ家系の息子ティムを通して生きる時間の尊さを描くコメディ。

過去へタイムスリップして失敗をやり直したり恋を成就させたり都合良く人生を変えて行くけれど、大切なことは “今” にあ
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

3.8

別人を名乗る娘と忌わしい過去に向き合う母のホラー。

全体に流れる不穏なムード、さり気ない人影や気配の出し方にJホラーの影響を感じた。
何と言っても母親サラ役サラ・スヌークの目つきの悪さが怖い。
怨念
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.1

週末はミュージカル
苦手意識を克服するための挑戦。
今回は
「レ・ミゼラブル」


仮釈放から生まれ変わったジャン・バルジャンの半生を主軸に、ジャンとコゼット、そしてマリウスの愛の物語。

復讐の鬼が
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.5

ジェームズ・グレイ監督自身の自伝。
格差を前にした少年ポールの戸惑いと反抗と呵責の話。

強烈なイジメがある訳ではないが、人種差別・階級差別・能力差別など潜在する差別意識が見えない壁となり、それを避け
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サントメール ある被告(2022年製作の映画)

3.0

子殺しの母親を裁く動きのない実録法廷劇。

2013年11月フランス北部ベルクシュルメールで起きた幼女殺害事件、犯人は実の母親、その裁判記録をそのまま台詞にし再現した法廷の一部始終。
なのだが、

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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7

宝くじ高額当選を果たしながら全て呑み尽くしたアル中女の人生再建物語。

まず!主演のアンドレア・ライズボローが「オブビリオン」での透明感あるヴィクトリアと同一人物とは分からなかった。
そして虫酸の走る
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⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.0

伝統衣装カフタンの仕立て職人夫婦と見習助手の美しき愛のリレー。

敬虔なイスラム教徒でありながら同性愛嗜好の夫を理解し支える妻ミナ、カフタンの手刺繍に拘り伝統を守りつつ戒律に背き同性愛に葛藤する夫ハリ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

これまでの集大成的シリーズ7作目
池袋のグラシネIMAXで鑑賞。

いやー、これは文句なし面白かった。
ストーリーもさることながら、ローマのカーチェイス、オリエント急行、バイクジャンプからスピードフラ
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

3.9

ウクライナ、ポーランド、ユダヤ、民族を超え戦禍に助け合う家族の物語。

戦争に翻弄され続けるウクライナの歴史。
常に隣国の脅威を感じながら、それでも毅然と生きて行く姿が逞しく、何としてでも生き抜こうと
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裸足になって(2022年製作の映画)

3.5

事故で夢と声を失ったバレリーナの再生物語。

政治不信、物価高、貧富格差、女性蔑視、内戦遺恨などアルジェリアの抱える問題が散りばめられている。

恩赦で釈放されたテロリストに襲われ声を失うフーリアは沈
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.0

父とのバカンスを録画したビデオを再生しながら父を回想する20年後の娘。

親と同じ年齢に達してあの時の親の気持ちを想う、というのは親が亡くなっているから。
現在の娘ソフィが繰り返しビデオを再生し当時の
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.4

子供達の戯れから事件へ発展するサイキックホラー。

北欧らしい独特の静謐なムードがヨアキム・トリアー監督の「テルマ」を思い出させたが、このフォクト監督との共同脚本と聞き合点。

自制の効かない残酷さが
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.6

少年レオの思春期の苦しみを描いた成長譚。こうして人は大人になる・・・の極端な一例。

レオと全く同じ経験はないが、中学進学という新しいコミュニティの中で味わう自分と社会のズレに共鳴した。
それまで “
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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

3.6

ウラン鉱石から新たな元素を発見し人類の文明進歩を推し進めた放射性物理学の権威キュリー夫人の伝記。

女性には逆風の時代の快挙は並々ならぬ科学への探究心と逆境に立ち向かう強い信念によるもの。
実際のキュ
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.9

家出をした妻クラリスの後悔の話かと思って観たら違っていた。

現在・過去・未来が複雑に絡み合いどれが真実なのか分かり辛く初見では難解に感じたが、繰り返し観るうちにクラリスの思考を具現化し喪失を咀嚼する
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紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

3.5

週末はミュージカル!
今回は「紳士は金髪がお好き」


二人組ダンサーのパリ渡航コメディ・ミュージカル。

お金目当ての物欲女をマリリン・モンロー、正反対の堅実女をジェーン・ラッセルが扮し、金持ち男を
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.7

宇宙飛行士を夢見る遺伝子不適正者と彼を取り巻く人々の愛と苦悩のヒューマンドラマ。

能力よりも遺伝子で格差する社会という設定は、そのまま現代のあらゆる差別に通じており、夢を実現させる足かせになっている
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ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

2.8

正体不明のトラックに追われる姉弟のホラー
予備知識なしで観ること必須!

22年前の作品だし続編も4作目まで作られているので、あらすじを知って観てしまうと折角の風味が損なわれてしまう。
幸い予備知識な
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天才ヴァイオリニストと消えた旋律(2019年製作の映画)

3.3

戦争に人生を狂わされた音楽家の友情と苦悩の物語。

バイオリンの神童としてポーランドからロンドンに単身移住して来たユダヤ人ドヴィドルはデビューコンサート開演直前に謎の失踪をする。事情を知らず時を経て捜
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ファニー・ガール(1968年製作の映画)

3.2

ミュージカル苦手意識を克服するための挑戦
今回は
「ファニー・ガール」


喜劇女優ファニー・ブライスと賭博師ニックのロマコメ・ミュージカル。
実話ベースの創作らしい。

舞台の失敗がウケて喝采を浴び
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カラミティ・ジェーン(1953年製作の映画)

3.4

週末はミュージカル!
苦手なミュージカルを好きになる挑戦
ミュージカル克服計画
今回は
「カラミティ・ジェーン」


男勝りな女ガンマンのラブコメ・ミュージカル。

19世紀後半のアメリカ、西部開拓時
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

2.5

復職投票のため同僚達を説得する女性の話。

フランスの就労事情が分からないけど日本人の感覚からすると、「失業したくないからボーナスを諦めてくれ」と頼むことは “物乞い” というより図々しく自己中心的な
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.0

バレリーナを夢見る少女の性不一致の苦しみを描く。

家族や近親者の理解を得られながらも、過剰な気遣いに苛立ち、心無い好奇心に傷つき、身体的劣等感に苛まれ、感情を押し殺して過ごす姿に息苦しくなった。
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世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

2.9

苦手なミュージカルを好きになれるか?!
ミュージカル克服計画
今回は
「世界中がアイ・ラブ・ユー 」


離婚・再婚で同居する母のリッチで仲良しな家族模様の1年を描くミュージカル。

ウディ・アレン版
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ブルース・ブラザース2000(1998年製作の映画)

3.0

80年版「ブルースブラザース」の続編。
最初にこちらを観たらどうだったか分からないけど、80年版の輝きに霞んでしまっていて二番煎じが拭えないが、同窓会的雰囲気が懐かしくて許せちゃう、プロ野球のOB戦を
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

税金滞納の孤児院を救うためバンドで一儲けを企てる黒服兄弟のスラップスティック・ミュージカル・コメディ。

カオスの黒人教会からショッピングモールを破壊しまくるカーチェイス、スターウォーズのレイア姫キャ
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オール・ザット・ジャズ(1979年製作の映画)

3.3

週末と言えばミュージカル

今回は
「オール・ザット・ジャズ」

破滅的な1人の監督の現実と夢想をショービズ界の裏側から見せるミュージカル。

ボブ・フォッシー監督自身を投影した作品だというが、並では
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