CharlieZGさんの映画レビュー・感想・評価

CharlieZG

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

初恋から24年ぶりの再会を描く。

忘れられない人と忘れていた人、ヘソンとナヨンでは温度差があったのに話をすると急に懐かしくて会いたくなる。
それがエスカレートしてもソウルとNYは遠過ぎた。
12年ぶ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.4

転落死の夫の殺人罪で起訴された妻の法廷ドラマ。

3月に映画館で鑑賞しながら何とも理解し難く再鑑賞を待っていた作品。

品行方正な妻だと思ったら後から続々出て来る新事実に疑惑が頭をもたげるが、これはミ
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ワッツ・インサイド(2024年製作の映画)

3.8

挙式前夜に集った大学時代の旧友8人がハマるゲームで混乱していくコメディサスペンス。

姿が変わると本性が剥き出しになるものなのかな、ゲームの発想もユニークながら人の本性を炙り出すシナリオが面白く、斬新
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.3

政府軍と西部同盟の武力衝突を追う新人報道カメラマンの成長物語。

恐らくジェシーはあの後貴重なスクープ写真により有名カメラマンの仲間入りをしたと思うが、その第一歩がどんな修羅場を抜けたのか、観てる側に
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ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

2.9

拐われた娘を取り戻しにビートルと霊界へ乗り込むコメディファンタジー。

36年振りの続編、テイストも昔のままで懐かしかった。
ウィノナ・ライダーが歳を取ってお母さん役、娘役をウェンズデーのジェナ・オル
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.4

マレー・フランクリン射殺事件後からの続編。
陪審員裁判をベースとしリーとの恋愛を絡めた妄想ミュージカル。

古いミュージカルナンバーが小粋でショーとしても楽しめるが意外な構成だった。

ピエロメイクが
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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.6

配送荷物が爆発するミステリーコメディ。

ECサイトと物流事業の問題点を抉り出し今や売り買いの主流となったネット販売を支える物流のありがたみと完璧に作り上げられた配送システムの凄さを実感した。

そこ
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.4

究極の親切を描いた3つのブラックコメディ。

難解という評判だけど、邦題はさておき原題「Kinds of kindness(親切の種類)」の通りシンプルに受け取った。

親切には相手を想う気持ちと自己
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.5

子作制度の廃止を隠し違法労働させた実際の詐欺事件を基にしたファンタジー。

富豪の地主に奴隷のように扱われ貧しい暮らしを強いられても自然と共に生きるコミュニティには翳りのない大らかさがあったが、そこか
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渇水(2023年製作の映画)

3.3

滞納督促から人生観が変わる男の話。

まさに停水していたような岩切の人生の時間が姉妹に会うことでゆっくりと動き出す、真夏日が続き深刻な水不足で乾いていたのは誰よりも岩切だったという皮肉が面白い。

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ミッシング(2024年製作の映画)

3.5

バッシングに耐えながら行方不明の娘を捜索する夫婦の話。

最愛の娘が消えたら落ち着いていられるはずもなく、当てにならない警察よりもアピール力のあるテレビに頼るのはもっともだろう。

支離滅裂に狂乱する
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

3.6

環境破壊に異を唱える若者達によるサボタージュ・スリラー。

石油施設による健康被害や居住地搾取などの動機から、未来より富を追求する社会へ警告する目的で行動を起こすのは有意義で大切なことだが、破壊行動に
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

3.5

ナチス将校の息子が仲良しになるユダヤ人少年との話。
筋を忘れてしまったので再鑑賞。

ブルーノ少年の目から見える世界は分別がない代わりに分け隔てなく感じるままに純粋、教えられることよりも自分で見たもの
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しあわせの雨傘(2010年製作の映画)

3.3

専業主婦の社長夫人が女性としての自信を見出すコメディ。

原題「Potiche」とは暖炉の上などに置く“飾り壺” のことで、表へは出ず専業主婦として生きたきたスザンヌを揶揄した言葉。

父親から受け継
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

「市民ケーン」脚本執筆の舞台裏。
ハーマン・J・マンキウィッツ、通称マンクがオーソン・ウェルズから脚本依頼を受けるところから始まる。

実在した新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストをモデルにし上映妨
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

未見の名作。
新聞王 故ケーンの最後の言葉の意味を探るミステリー。

歴代映画ナンバーワンだとか、斬新なプロットと撮影技術の革新だとか、実在モデルへの挑戦だとか、私が言うまでもなく評論家諸氏により語り
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第三の男(1949年製作の映画)

3.5

親友の不審な事故死に関わる第三の男を探すミステリー。

有名過ぎるテーマ曲は昔から知っているものの映画は初見、いわゆる未見の名作。

オーソン・ウェルズの名前を冠にしながらも主役はジョゼフ・コットン。
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夏の終わりに願うこと(2023年製作の映画)

3.5

病床に伏す父トナの誕生パーティーの1日を娘ソルの目を通して描く。

予告編やポスタービジュアルから想像したものとは違った。
ホームビデオを延々と見せられた印象。

ありのままを映すことで立体的な家族の
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

3.5

不思議なダウジング能力を持つ男のファンタジック・ラブストーリー。

男が探していたのは埋葬品の眠る墓ではなく、亡くしたフィアンセに会える場所だったのか?
それはベニアミーナに重ねた遥か昔のエトルリアの
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.8

心に傷を負った者達のふれあいと成長を描く。

一見、保護施設入所の子供達の事や新入りネイトの話のように思えるが、徐々にケアマネージャーのグレイスに的が絞られて行き新入所ジェイデンに同化していく流れが意
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ファインド・ミー・フォーリング(2024年製作の映画)

3.3

アルバムセールスに大コケして雲隠れしたロックスターのラブコメ。

隠れた所が地中海のキプロス島、しかも断崖に立つ訳あり一軒家(笑)
もうこの設定からして可笑しい。
そして昔の恋人と思わぬ再会・・・
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

闇に葬られたヘイトクライムの実話。

人間の争いはこうして生まれる。
ここに心底悪人はおらず真剣に生きて自らを守ろうとするあまり、それぞれの正義を貫いた結果がとんでもない方向へ暴走してしまった。
だか
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.5

個展を控えた芸術家のストレスを描く。

終始憂鬱そうな表情のリジー、製作に集中したいのにとかく周りが邪魔をして来る。
猫、鳩、隣人、家族、シャワー・・・挙句作品の仕上がりにも不満・・・

このイライラ
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追憶(1973年製作の映画)

3.7

惹かれ合いつつ相反する男女の軌跡を描くラブストーリー。

傷つけ合って辛かったこともあるけど、思い出すのは愛おしい想い・・・追憶とは見事な邦題。


主義・主張が正反対で反目し喧嘩が絶えないのに、それ
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ファンシー・ダンス(2023年製作の映画)

3.7

失踪した妹の娘を連れてパウワウへ向かうヒューマンドラマ。

未成年者の後見人資格に満たない理由から裁判所命令で妹の娘ロキと引き離される伯母ジャックス。
ロキは母親と踊る約束をしたインディアンの祭り “
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アグネスと幸せのパズル(2018年製作の映画)

3.7

専業主婦がパズルをきっかけに新たな生き方を見つけるドラマ。

2010年アルゼンチン映画「幸せパズル」のリメイク。
ストーリーはほぼ同じだがディテールが更に作り込まれ家父長制が一層強調されて分かり易く
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幸せパズル(2010年製作の映画)

3.4

専業主婦がパズルをきっかけに新たな生き方を見つけるドラマ。

夫婦仲も良く2人の息子にも慕われ、どこにでもある幸せそうな家族。
恐らく専業主婦として過ごしてきたことに疑問を感じたことはなかったのだろう
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.0

フリをする2人がシドニーの結婚式に招かれるラブコメ。

本当は気になってるのにちょっとした勘違いから気にくわないフリをしながら恋人のフリをするけど何となくすれ違って嫌いなフリをしつつホントは好き・・・
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真実の穴(2021年製作の映画)

3.0

壁の穴から姉弟に降りかかるサスペンスホラー。

穴があるとついつい覗いていまう人間心理を突いた発想がユニーク。
シャマランのヴィジットの二番煎じかと思ったらちょっと違うけど、血縁ゆえの狂気が逆にありそ
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ザ・ユニオン(2024年製作の映画)

3.5

しがない建設作業員がスパイの世界に引き抜かれるアクション・コメディ。

西側の機密情報を対立国の諜報機関やテロリストから守るため闇オークションのキーデバイスを奪い合うのが大筋。

影の諜報組織“ユニオ
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.5

テニスを通した三角関係の友情物語。

テニスに生きるタシの自我の強さがドライな印象を与え愛憎劇のドロドロがなく、未来を掴み切れなかった3人の出会いと別れと再会がヒリヒリ感を残しながら眩しいほどの青春の
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

1.0

バカンス旅行で知り合った家族に招かれるヒューマンホラー。

映画やドラマは私生活と正反対のものを求める傾向があると思う。
幸福で安全な生活をしている人は、現実離れした波瀾万丈を他人の不幸として顔をしか
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

犬達との愛の中で生きて来た男の壮絶な人生。

世の中の犯罪者というのは大なり小なりこうなのかもしれない。
理由はどうであれ窃盗や殺人が正当化される筈もないが、彼の悲惨な生い立ちが後の人生を決定付けたと
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フォールガイ(2024年製作の映画)

3.8

怪我復帰から替え玉に嵌められるスタントマンの逆襲コメディ。

小気味良いテンポで映画小ネタも散らしてかなり笑える。
スポットライトの当たらない影の立役者を利用する主役のわがままと製作陣の策略に反発する
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.6

“鉄の爪”で一世風靡したフォン・エリック一家の伝記。

当時プロレス好きのクラスメートが真似事をしていたせいで、大してプロレスに興味のない私でも、古き良き日本プロレスや全日本プロレスの頃から “アイア
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クレオの夏休み(2023年製作の映画)

3.8

少女と乳母の絆と別れのドラマ。

何と言ってもクレオ役ルイーズちゃんの主演女優賞級の演技と可愛らしさにノックアウトさせられた。
喜怒哀楽の表情が上手過ぎて恐れ入るし、驚いたのは「意味の違う泣き方の使い
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