Lizettte

めぐり逢わせのお弁当のLizettteのレビュー・感想・評価

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)
3.5
インド映画ならではの「歌って踊る」演出がなく、地味に見える作品だが、題材はインドの伝統あるお弁当とそれを作っている現代社会での生き方を模索している女性、そしてそのお弁当が間違って届けられたやもめ男との交流であり、しかもその方法は文通という古風さは、100分ほどの中にインドの昔と今、そしてこれからが凝縮されていると言っていい。今でも男尊女卑が厳しく女性が生きにくいインドでは、自由に生きるためには逃げるしかないのだろうか、と考えさせられた。あと、プラトニックなラブストーリーの展開では、最初はイラの方が積極的だったのに、サージャンも徐々に乗り気になっていくあたりが可愛らしかった。「恋人はいるけどね」。
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