モウドクウサギ

ブラック・スキャンダルのモウドクウサギのレビュー・感想・評価

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)
3.2
「ナイトクローラー」では、学もないケチなコソ泥が、ゲスな手段を積み重ね、そこそこのパパラッチに成り上がる話だったが、この「ブラック・スキャンダル」はゲスさがさらに極まっている。不倫程度は下らなすぎてアクビが出る程だ。街のギャングとFBIが結託し、上院議員は見て見ぬフリ。この状況が極まると、白昼堂々、人を射殺してもオッケーな人生チートモードに突入できる。そんな俄かには信じがたい実話の映画だ。物語の展開は通常運転でスピード感は無いが、やはり観るべきはハゲて迫真、デップのジョニー兄さんに尽きる。なんと劇中で、このギャングのボスはただの一度も激昂しない。殺す時はゴミをポイ捨てするレベルで淡々と行い、理解不能な恐怖の権化として振る舞われる。しかし、インガオホー、いつかは悪事が暴かれるのであった…。あ!狼の死刑宣告でお馴染み「街のダニども、全員死刑に処す」のケヴィン・ベーコンも出てるよ!