このレビューはネタバレを含みます
監督の前作『ファーナス 訣別の朝』は愛する弟の為に兄が銃を取り、弟の呪縛を撃ち消すといった話であった。
劇中兄はある事故をキッカケに刑務所に入れられる事になるのだが、その間に恋人ををシェリフに取られる。その一連の話は思い出すだに切ない思いにさせられる。
抑えた演出とアメリカの田舎町を渋く撮った良作であった。
今回の『ブラック・スキャンダル』はギャングのファミリーとギャングの絆の話。
話の中心人物は幼馴染同士であるギャングのジミーとFBIのコノリーの2人だ。
2人間の密約協定によりジミーはの情報を、コノリーは不逮捕を約束する。
実話ベースのギャングとFBIの汚職を描いた作品である。故になかなか忠実に描いているのだろうけど、淡々としすぎている。
主役の2人も気合を入れて演技をしているのだろうけど、どうも魅力に欠けたものだった。
