福福吉吉

モーガン・ブラザーズの福福吉吉のレビュー・感想・評価

モーガン・ブラザーズ(2012年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
肥料工場「モーガン・ブラザーズ」を営む兄リンゼイと弟レジは人の死体を肥料にして販売していた。ある日、レジは配送途中に車の事故で亡くなっている人を発見し、工場へ持ち帰ろうとしていたが、そのとき、ヒッチハイカーの3人の若者に出会い、レジは3人を乗せてしまう。途中で若者たちが死体を発見してしまい...。

◆感想◆
人の死体を肥料にするモーガン兄弟と3人の若者たちの命を懸けた攻防戦を描いた作品であり、登場人物たちの個性の強さと人間関係の歪みにより繰り出される七転八倒なストーリーの面白さが魅力になっていました。

モーガン兄弟は兄のリンゼイが高圧的で弟のレジがそれに従わされている関係にあり、お互いに不満を持っていることがストーリーが進むにつれてフィーチャーされていきます。レジは少し頭のねじが緩いですが、人が良くて兄に対して自分を認めさせたいと思っています。一方、リンゼイは弟のレジの頭の悪さに辟易しており、すべて自分が決めることが当たり前だと思っています。兄弟の仲がそれほど良くないことがストーリーに大きく影響していき、意外性のあるストーリーを生み出していたと思います。

一方、ソフィ、ウェス、ジェームスの若者3人はフェスティバルに参加しようと車で移動中に故障してヒッチハイクすることになりました。頭の固いジェームズ、頭の軽すぎるウェス、田舎出身の飾らない性格のソフィとそれぞれ個性があって、人間関係がこちらも微妙な感じでストーリーが進展していく上で、それぞれが好き勝手に動き回るので良くも悪くもストーリーがまっすぐ進まず、寄り道ばかりになってグダグダな感じで進みました。

ストーリーが進展し、工場にモーガン兄弟と若者3人が揃ってからが見どころとなっており、死体が機械でミンチにされていったり、ソフィがレジを誘惑して逃げ出そうとしたりと5人の個性がぶつかって楽しかったです。特にソフィとレジの2人の関係がとても好印象で観ていて気持ちよかったです。

終盤はなんかよく分からないけど幸せそうだから良いかなと思いました(説明放棄)。

なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年3月13日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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