物語は単純なもので、刑務所に入った少年が、そこで助けてくれた男と共に犯罪の道へと歩んでいく。だが、その先で起こる出会いや事件が少年を揺さぶる。というものである。
劇中「クソ〜」などが何度も飛び交うほど言葉遣いは汚いが、何故か綺麗に見えるという作品。
派手なアクションや奇抜なストーリーはあまり無いが、分かりやすい構成でしっかりとまとまっているように感じる。ジャラジャラと着飾らずに肉体のみで勝負した、そんなような作品だった。
個人的には、そこまで素直な人間達が犯罪の世界で生き残れるのかとも感じたが、この作品で表したいのは犯罪や愛ではなく「忠誠心」や「疑心感」だと思うのでこれで完成されていると言える。
