相変わらずクレイジーな作品を作るキム・ギドク…
男性器だけがテーマの話。
最後に脱ぐシーンになるまで、妻と不倫相手どちらもイ・ウヌが演じてると気付けなかった…
快感も痛みも表裏一体。
母もメスも表裏一体。
父もオスも表裏一体。
それから母も不倫相手も表裏一体。
メビウスなんて良いタイトルを付けたなあ、と。
男性は特に象徴とする物とその性にしがみついて囚われすぎだし、それを嘲笑うかのような内容でもあった。
無声では無かったものの台詞無しでここまで複雑なストーリーを描けるのは流石。
だけど特に台詞無しにする必要も無かったのではないかとも思う。
コントのような展開で物語が進むから、終わってから落ち着いて考えて漸く内容が頭に入ってくる。