Ryan

グッド・ライ いちばん優しい嘘のRyanのレビュー・感想・評価

3.7
ロストボーイズ


ストーリー
1983年、スーダンで起こった内戦によって、数万人の子どもたちが両親と住む家を奪われた。彼らスーダンの内戦孤児はロストボーイズと呼ばれ、難民キャンプでの過酷な生活を強いられた。


主演 アーノルド・オーチェン
監督 フィリップ・ファラドー


主要キャストの3人は実際の「ロストボーイズ」である。

とても良かった。
すんなり行かない人生と想像を絶する過酷な生き方、それでも己の選択を信じる力はとてつもない。
愛と家族を純粋に描く良作である。

リースウィザスプーンの登場で一気に「白人優位映画か?」と思ったが、それを上手く隠しつつ、本質は「心の余裕がないアメリカ人には理解出来ない」構造を描いてあり良い。
2000年代のアメリカ人に「スーダン」や「広島の原爆」と言っても「どこか知らない」が現周知の事実であったわけで、それに警鐘を鳴らす意味でも良いメッセージ性がある。

主要3人が確かに"暗い目"をする演技が多々あり、演技力が高いと思っていたが実際のロストボーイズだと知り驚いた(元少年兵)

パケ写からは想像できない程しっかりした現実映画であり、現代においても解決しない問題が赤裸々に綴られる。
この映画を観た後にどう思うかは人それぞれであるが、何か行動する勇気みたいなものは貰えるはずだ。

代償を払うのはいつも罪なき人々
Ryan

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