なぽり

グッド・ライ いちばん優しい嘘のなぽりのレビュー・感想・評価

3.9
1980年代、スーダン内戦で村を襲われ親を亡くしながらも生き残った子供たち(ロストボーイズ)のその後のお話。
生き残るまでを描く前半はドキュメンタリーのようでしたし、時間も丁度よかったです。

マクドナルドも電話も知らない彼らをアフリカの連中呼ばわりしていたキャリーさんが、触れ合いの中で下した大きな決断はかっこよかったです。

優しい嘘って矛盾した言葉だなってタイトルを見たときから感じていた違和感が、上手に消化しきれないまま今も残っています。
誰か救う優しい嘘はあるんだ。
でも、誰もを救う優しい嘘はないんだよって言われた気がしました。
他に道がなかったのだと理解はしてます。
それでも彼らに一緒にいてほしかった。

エンドロールで知らされる事実は、よりこの作品のメッセージ性や説得力を強くしている気がしました。
創り手の知ってほしい、伝えたい、伝えようってパワーってこんなに迫りくるものなんですね。
なぽり

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