なお

グッド・ライ いちばん優しい嘘のなおのレビュー・感想・評価

4.0
スーダンの内戦により難民となり、13年後にアメリカへと渡った兄弟の物語。両親が死に、安全と言われるケニアの難民キャンプにたどり着くまでの前半。生き延びる為の過酷な体験、戦争の無意味さに怒りを覚えます。

兄弟はアメリカへ渡ることができ非常に運が良かったが、文化の違いから仕事、兄弟の対立、ホームシックに悩む。
職業紹介所で働くアメリカ人女性が初めは仕事の為に支援していたが、兄弟と接するうちに彼らの過去やスーダンの実情を知り変わっていく姿、タイトルの「優しい嘘」の意味がわかる後半もとてもよかった。

2011年に南スーダンとして独立した現在も難民問題は深刻化してるようだ。恥ずかしながら普段は気にも留めていなかった日本から遠いアフリカの難民問題について知ることができて勉強にもなりました。
なお

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