ナヲト

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバルのナヲトのレビュー・感想・評価

2.5
2022年自宅鑑賞39本目
2度目か3度目の鑑賞。安彦良和先生が自分自身の視点で1stガンダムの物語りを紡ぎ直したジ・オリジン。

このコミックスが僕は大好きな訳だが、シャア・セイラ編は賛否の分かれるエピソードだと思う。
事実、僕もシャアしセイラ編は本編と比べて少し評価が下がる。

1st劇中で受けるシャアの印象はザビ家への強い恨みはあっても、ザビ家が絡まないところでは味方や部下への対応は至極まっとうな人物というもの。

しかしシャア・セイラ編のシャアから受ける印象は、権謀術数に長け、目的のためならザビ家以外の人間すら容易く殺めるような人物。

この人物解釈が決定的に僕とは異なる。
まあ、安彦良和先生という1stを生み出したクリエイターの一人に対して「俺とキャラクター解釈が違う」と言うのもバカみたいな話なのだが……

Iは可愛いキャスバルとアルテイシアが拝める上に、今までは描かれることのなかったジオン・ズム・ダイクンやシャアとセイラの母親、アストライアの人物像が描かれていると言う点に一定の価値はある。
なお、シャアとセイラの母親については決まった設定は無かったが、ガンダムAでシャア・セイラ編が始まるに際してアストライアという名前や人物像が作られていった。
ナヲト

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