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海街diaryのkaitomoのレビュー・感想・評価

海街diary(2015年製作の映画)
4.6
世界に誇れる至高の四姉妹。
ストーリーと言えば、腹違いの妹に一緒に住もうと声をかける冒頭がピーク。そこでいきなり姉妹の笑顔が暖かすぎて悶えるが、それからは小さいエピソードの羅列。大きなドラマはないんだが、それが全く問題にならない。
遅刻しそうで駅まで走る、という何でもないシーンだけでも大満足できる。
映像の圧倒的な美しさもさることながら、この四人の自然すぎる空気感が素晴らしい。仲良く笑いあってるだけでニヤニヤしちゃうし、泣けてもくる。
ゲスト的に現れるサブキャラ達も実力派揃いで、短い登場で存在感をしっかり残していく。
綾瀬はるかはふにゃけた役ではなく、こういうしっかりものの方が素敵。長澤まさみはいつも通りだが、豪快な彼女なしでこの面白味は生まれない。夏帆も本作で大分株が上がった。楽天家で雰囲気を和らげてくれる。圧倒的にイイヤツ。広瀬すずは本作で知ったが、経験豊富な三姉妹に囲まれながらも、儚さをまといながらも気丈な目が離せないキャラクターで、堂々と本作の最重要人物を演じていた。ともかく四姉妹が完璧なバランス。
辛いことがあっても優しさ成分が余裕でそれを上回っていくので、観ていて辛くなることはない。ドラマチックではないのに、心が洗われて優しい気持ちになる。ずっと観てられる。減点要素が見当たらない名作。
#劇場公開時以来二回目の鑑賞
#鈴木亮平出てたんかい
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