海、坂道、電車、古民家、紅葉、桜‥
四季折々の鎌倉の景色
天ざる蕎麦、おはぎ、アジフライ、梅酒、ポテトサラダ、しらす丼、しらすトースト、ちくわカレー‥
是枝作品といえば「食」
こんな美しい映像と、美味しそうな映像が、作品全体を彩る。
物語の起伏はそんなにあるほうじゃないけど、登場人物の感情の起伏は場面ごとにしっかりと伝わってくる。
この作品が、その感情の揺れ動きを記す日記(diary)とすると、
美しい映像や美味しそうな映像は、日記の挿絵のようにその一部となって心に残る。
例えば、ある時の幸と母親の会話の、その後景には雨上がりのアジサイがあり、
千佳とすずが父親のことを話してる時に二人で食べてるのは、おばあちゃんの味、ちくわカレー。
そんな家族の物語と、それを彩る映像からなる、素敵な絵日記。
📓好きなシーン(ややバレ)
①幸が佳乃とすずを見送ってかける言葉が「気をつけて、転ぶわよー!」
後半で母親が幸に同じことを言う。正反対で合わない二人だけどやっぱり親子‥
② 父親をあんまり覚えてない千佳が、父親が釣り好きだったことをすずから聞いて、釣り好きな自分との共通点に、ちょっと嬉しそう☺️
再鑑賞:2023/6/14 TV地上波(録画)