空き巣で家族を養う竹野内豊。
家族全員がそれを良しとしてる状況が意味不明だったけど、物語中盤から、まぁそういうことね、という話にはなる。
なるけれども理解は全くできない。
これは生きるために犯罪をしても良いという、ある意味犯罪を肯定的に捉えられてもおかしくない表現。
家族のあり方というものを問いたいのだろうけれども、出てくる家族が正直酷すぎて気持ち悪い。
そしてその怒りの対象、恐怖の対象が家からいなくなっているのに、そこには全く何も触れない。
また、学校やらなんやらの手続きはもろもろどうしたのだろう?
いろんなツテでもあったんだろうか。
そういうディテールをすっ飛ばしているので、起きている全てを冷ややかにしか観ることができない。
妻は「これはファンタジーなの?」と言っていたが、正にその感想が当てはまる。
ただ犯罪をしないと生きられない現実もあるのだろう。
何のトラブルもなく生きたくても、それができない状況に追いやられてしまった場合、何が何でもすがるように生きるっていう選択を迫られることが…。
なので、ある意味ファンタジーではないのかもしれない。
ただ犯罪をしてるのに、at homeなほっこり演出は、受け入れられないな。
ってことでこの点数です。