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オマールの壁のnohohonのレビュー・感想・評価

オマールの壁(2013年製作の映画)
4.0
主人公とその恋人の悲恋が切なかった。
占領下という過酷な環境の中で愛を育んだ恋人同士が、裏切りや誤解に翻弄される姿は辛かった。
主人公オマールの葛藤が苦しいほど心に迫る。

オマールはパン職人なのだが、彼がパンを焼くシーンがなぜか印象に残っている。抑圧された状況の中、パン作りに勤しむ日常が映し出されるのは、少しホッとさせられた。でも、ほんの一瞬だけ。

ラスト、全てを理解したオマールが取った行動には、観てる側にも何かを突きつけられたような気がした。
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