オマールの壁の作品情報・感想・評価

オマールの壁2013年製作の映画)

Omar

上映日:2016年04月16日

製作国:

上映時間:97分

3.9

あらすじ

思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。イスラエルの秘密警察より拷問を受け、一生囚われの身になるか仲間を裏切ってスパイになるかの選択を迫られるが…。

「オマールの壁」に投稿された感想・評価

パレスチナ製クライムサスペンス映画。
舞台は現代イスラエル。
抑圧が常態化しているパレスチナ自治区。

彼らパレスチナ人にとってイスラエル圧政下での生活は、既に70年続いてる日常の風景。
という事がこの映画のトーンに影響してると思うのですが、性質の悪いイスラエル巡回兵に絡まれたり、高さ8メートルの分離壁を越えたら当たり前のように銃弾が飛んできたり、秘密警察に捕まって拷問を受けたりとかなシーンと、恋人との逢瀬、食事中に小さな妹が興じるサッカー談義とか、「バカ」と言った小さな弟が「言葉が汚い」と親にたしなめられるといったシーンや、主人公達のイスラエル兵への凶行シーンが、同じウェイトで描かれてます。

この映画に、政治的な意図は多分ほとんど無い。
イスラエル粉砕!とかフリー・パレスチナ!的なプロパガンダ映画かなぁと思って観た僕には意外でしたが、僕らの世界とあまり変わらない感情の中で彼らパレスチナの人達も動いてる感じが引き立ってて、この映画はパレスチナ問題への観方に違う視点を提供してくれたように思います。


主人公は幼馴染二人と共に、イスラエルに抵抗する武装組織のメンバー。
普段はパン屋を営んでいて立派に地域の人間しており、四六時中銃を持ち歩いてるような専業過激派ではない。
組織自体がそんな感じで、地域の寄り合いみたいな感じです。
捕まった主人公がスパイになることを持ちかけられるが…
ってのがあらすじですが。
多分こういう話は現地では山ほどあるんだろうなぁと思わせるイスラエル秘密警察の見事な手管と、疑心暗鬼に陥ってく彼ら幼馴染の描写。


純粋なサスペンス映画でした。
面白かった。
大きな力に翻弄されれば個人の営みは全て壊されてしまうことを知った
Tangerine

Tangerineの感想・評価

3.7
目が飛び出そうになった。

ヒジャブが必須でないという事が意外だった。
Mycroft

Mycroftの感想・評価

4.0
社会派の恋愛ものと勘違いして見てたら、反体制派が逮捕されてスパイにさせられるが言うことを聞かずに、、、
主人公の絶望と覚悟が胸に沁みた。
なーこ

なーこの感想・評価

3.8
どこにいても、私たちは家族を想って恋をする。

私自身全くと言っていいほど中東、国際情勢の知識がないので本を読むしかできないが、大好きな映画として知ることができるのはとても嬉しい。

ベルリンの壁は壊れたのに、世界にはたくさんの壁が広がっている。

乗り越えられた壁を乗り越えられなくなるときが1番辛い。

もう嘘だろって思うくらいの絶望感。
この作品に限っては、音楽なんて流す余裕はない。
Sakuma

Sakumaの感想・評価

4.1
シーンの空白と演者の目を読む映画
誰を信じて誰を愛せば良いのか
みんな幸せになって欲しかった
Yektnzw

Yektnzwの感想・評価

4.5
信じられないものを信じてしまった。
オマールも、わたしも。
パレスチナという、こちらからしたら特殊に見える環境ではあるものの、身近にも起こり得る恋の話。
友情と、恋と、他人の人生をはちゃめちゃにしていく秘密警察。
わたしと変わらない普通の人間味がある。

人間が人間を殺しているのだ、それが一番恐ろしい。
そしてこれは映画の世界の話ではなく、現実世界に起きていることなのだから。
たろ

たろの感想・評価

4.5
良い意味で想像と全然違った
ミステリー、サスペンス、愛と友情、あのラスト

知ってる言葉では感想を表現しにくい
悲劇としか思えないこの日常が、実在する

オマール達はもちろん、秘密警察もまた、ある意味では社会の被害者と言えるかも

あとアホな感想だけど分離壁高過ぎてびっくりした...
Yumarker

Yumarkerの感想・評価

4.0
短くて見やすいけど深かった。
イスラエルとパレスチナ問題の中で生きる若者の映画。壁を越えるのを見られたらあかん緊張感と誰も信じれへんくなる疑心感がヤバかった。ナディアの愛情と幼馴染みのアムジャドとタレクとが仲良さがまた心にグッとくる。最後はまさかの結末。。。
mai

maiの感想・評価

3.8
騙し騙されのサスペンス映画みたいだ。
パレスチナの人々が土地を奪われ殺され壁の向こう側に置いやられて来た歴史は本当に不憫で仕方なくて苦しくなる。ガザ無差別攻撃が起きてる今、もっと彼らの文化や生活や娯楽が何なのか勉強してパレスチナ自治区へ足を運んで自分の目で感じなきゃって危機感に襲われた....。
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