分離された壁の向こう側に住む恋人に会いに行く青年。
暴力と支配、抵抗と解放。
友情と裏切り、恋人と愛。
パレスチナ問題を背景に物理的に聳え立つ"壁"は人生の障害のメタファーとして描き出され、選択による心理的錯綜、翻弄される青年の生き様がタイトルの意味を深める。
恋愛ドラマ、人間ドラマ、サスペンス、アクションと多ジャンルを網羅するエンタメ性の高い作品であると同時に、社会的なメッセージを取り入れ切実に突きつける。
超面白かった。
少なくともパレスチナ問題は前知識として頭に入れておく必要がある。