えりみ

オートマタのえりみのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
4.0
WOWOWで。
この映画が「エクス・マキナ」だと勘違いしていて「知らん間に公開終わってて残念(><)」と思ってたら、今年の夏に劇場で「エクス・マキナ」を観ることが出来て「じゃあ見逃したと思ってたのはナニ?」と悶々としておりましたが、コレだったのね。評価が散々だったのでかなりハードルを下げてみたせいもあるんでしょうが、好きな感じのヤツでした。ワルクナイヨ~
黒髪ロンゲイメージが強いA・バンデラスがつるっぱげな上にマッチョもセクシーも封印して、いい感じのヨゴレ具合。
ブレードランナーオマージュたっぷりの世界観、オートマタの造型はアイ・ロボットから拝借した感じ。世界人口2400万人とはいえ人工雲等の文明の恩恵を受けられるのはごく一部、スラム街の外に広がるのは一面荒涼とした砂漠地帯というのがこの映画の独自性(というか予算の都合?)。
近未来とはいえあくまで「人類は技術的な後退を余儀なくされた」という設定ですから、実写版テラフォーマーズの地球描写に比べりゃ何の違和感もありませんw
海で〆るオチは実写版進撃の巨人を思い出してゲンナリするしそもそもそんな引っ張る伏線でもなかったので、クリオが人の顔を模した仮面を脱ぎ捨て他のオートマタと共に新天地へ向かうところで終わって欲しかったな。

ロボット工学3原則から、新たな安全プロトコル2つ
「生命体に危害を加えない」
「自他の改造をしない」
にしたところを掘り下げるのかと思いきやそのへんはウヤムヤというかゴニョゴニョした感じに。
人工知能(オートマタ)が人類を超えた・敵対したのではなく、放射能(太陽風)で汚染されたこの地球上で生存するため人類から進化した新たな種であると。
人は凶暴な猿に退化してもうたしね。
SFの皮を被った現代社会風刺映画って感じ。
ウォレス刑事にジョン・トラボルタ(もちろんスキンヘッド)キャスティングしてほしかったww
えりみ

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