久しぶりにバンデラスを観たくなり鑑賞。
この手の話は正直、爆弾。
面白いかはぴんきり、雰囲気を楽しむだけなら話は別。
今回は珍しく当たり。
ブレードランナーやエクスマキナのように、人間に極めて似ていたり、ズル賢いことを考えていたりしない。
あくまで、見た目はロボット。
そんなロボットが人間らしさや愛を学び、子孫を残そうとまで考える。
かたや、人類の生存者は風前の灯。
もはや滅びるしかなさそうな人類が人間より人間らしく進化するロボットに恐怖し、滅ぼそうとする。
AIに滅ぼされそうな人間を描く話ではなく、人間に滅ぼされそうなロボットの話。
面白いのが、途中から人間が冷徹なロボットのように見えてくる、そしてAIが進化したロボットが暖かい人間に見えてくる。
おそらく人類にもロボットにも過酷な未来が待っているようなラストにただただSFにありがちな物悲しき雰囲気を漂わせて終わる。
とても不気味な映画。
ロボット絡みのSF映画は未来を観ているのに、何故か古くさい時代を観ているように感じるのは何故だろう？
