パグレ

オートマタのパグレのレビュー・感想・評価

オートマタ(2014年製作の映画)
2.3
人の手によって造られた人工知能が人類の想定を超えて進化しすぎてしまう、というSF作品ではおなじみの設定の話。

この手の話ではターミネーターやアイロボットなど功績のある先輩作品が数多く存在しているけど、オリジナリティを出そうという工夫は各所に見受けられた。

二番煎じになってしまわないように色々と工夫しているのは伝わってきたけど、粗も目立った。
本作に出てくるロボたちは「生命体に危害を加えない・ロボットを修理したり改造したりしない」という2つの原則のもと活動しているのですが、お前それある意味では原則を無視したことにならない?みたいな、言葉のとらえ方次第でどうとでもなってしまう場面が多々あった

他の作品では完全に自我が芽生えて人類に反旗を翻したり暴走して大事件を起こしたりしてしまうケースが多いですが、本作のロボットは何というか産まれたてで無垢な感じ。学習速度はハンパなくて理系分野では人類を圧倒する知識を持ってるけど「感情が芽生えた」とはまた少し違うような気がする
自分たちには自我が必要だと気付きはじめた段階・・・くらいだろうか?なかなか絶妙だ

損得やエゴにまみれた人間に対して、ロボットは究極の客観視をそなえた存在として対比されている
作中のイメージだけで言うならば、覚醒したロボたちが今後何百年かけて進歩しても「人間のような感情」を身に着けることはなさそうに思えた
人類とはもっと別の、どこか似ているけど微妙に違う機械文明に辿り着きそうな感じがした
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