妻への家路の薄のレビュー・感想・評価

久々のチャン・イーモウ＆コン・リー作品という事で、旦那役のチェン・ダオミンが田代まさしに見えて少し集中を削がれつつ見る。文革後を中心に描いた映画っていうのは珍しいかも。

記憶喪失のせいで側にいるのに再開することが出来ない夫婦。究極に切なく、残酷な設定なのに、エモーショナルな方向には行かず淡々と描いていくのがチャン・イーモウらしい。ラストシーンの雪のように深々と心に沁みる映画だった。コン・リーも相変わらずの名演。