虐殺器官のおきみやげのレビュー・感想・評価

大作SFのもつ雰囲気はよく出してたと思うが、言わばそこ止まり。
近未来での彼らの戦場の描写はよく出来ており楽しめたが、肝心の社会情勢が描けていなかったのではないだろうか。特に今作で伊藤計劃が評価されたのは発達したテクノロジーによるディストピア、管理社会の描き方ではなかったのでは？人の心理描写にも欠けていたと思うし、製作陣は作品本来の魅力を捨てて戦闘シーンという安易な材料に飛びついてしまったのではないだろうか。
もう一度観ても楽しめるとは思うが、金出してレンタルようぜ！とは、ならないかな。