とらのすけ

虐殺器官のとらのすけのネタバレレビュー・内容・結末

虐殺器官(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

話の意味を追うのが大変だった。重たいテーマだった。こういう話を思い付く伊藤さんは、毎日頭が重たくなかったんかな。
下半身を無くしながら任務を行う隊員が息を引き取るシーンが印象深かった。人間の尊厳を無視した、ふざけたテクノロジー。
見たいものしか見えないよう最適化された、地獄の上に浮かぶ仮初めの楽園。世界・命の不平等さが目に染みる。
監視社会と自由についても描いてくれた。完全な自由なんて無い。自由は取引されるもの。自由は通貨だなんて、お洒落な言い回し。