ツクヨミ

X-MEN:アポカリプスのツクヨミのレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.4
シリーズ史上最大レベルの風格を携えた強敵もそうなんだが、単純にチームを揃えるワクワクさが勝る。
近々新作が公開なのでこちらも復習してみた。
まず本作は"フューチャーアンドパスト"で変わった世界線で80年代を迎えた時系列、唐突にミュータントの始祖であるアポカリプスが復活しミュータント主導の世界を目指し始めるという大型イベント的映画だ。
そこで過去編X-MENチームに新キャラとしてサイクロプスになるスコットやナイトクローラーが仲間入りする様を徐々に描きつつ、アポカリプス側も"黙示録の4騎士"に見立てた仲間を集め出すという王道チーム戦アメコミ映画ストーリーが展開していくワクワクさよ、アポカリプスがエンジェルのもとを尋ねた際にかかるメタリカ"the four horsemen"が黙示録の4騎士としてリンクして素晴らしすぎる選曲でカッコ良すぎる。
そして両雄がぶつかるシークエンスの勢いというか流れもよく、絶対絶命の大爆発で登場し颯爽と救出しまくるクイックシルバーもすげぇ光ってた。あとラスト付近のチーム戦っぽいぶつかり合いがめちゃくちゃチームチームしてて熱くなる、正直旧シリーズのチーム戦よりめちゃくちゃ連携してていいよなぁとシンプルに感じる。
いやはやこれまでのX-MEN映画ってもしかしたら強敵キャラに欠けてたというか、マグニートーやジーングレイが敵か味方か微妙な立ち位置だったのもありアポカリプスが自らの世界を築くための絶対悪で素晴らしすぎた。ミュータントの潜在能力を引き出すサブキャラ能力持ちのくせに、サイコキネシスとか精神戦も得意なオールラウンダーで強すぎる。チーム戦というX-MENでは王道な作りながらいろいろと話運びがうまかったり、ラストの畳みかけも良かったりシリーズの中でもけっこう好きな作品だったなぁ。
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