ヤマ

X-MEN:アポカリプスのヤマのレビュー・感想・評価

X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)
3.4
最強最悪の敵が登場してもなんか盛り上がらない。
X-MENはヒューマンドラマに重きを置く物語であり、話の規模が壮大になればなるほどブライアンシンガーと得意としている作品の方向性から外れていく。

最終決戦では過去最高に強い能力者たちが集結しているのにもかかわらず、舞台がやたらと小さく、戦闘の空間も狭いため、激しい小競り合い感が伴う。
見所であるクイックシルバーのシーンも、前作がウケたから長尺にしましたというだけで、新しさは感じられず。
世界中の核ミサイルが支配されるシーンが画的に一番ワクワクしたのだが、これからどうなる!?というところで放置されてしまった。

そもそもF&Pで完璧な結末を迎えていたのに続編は必要なのか?という最大の問題が最後まで払拭できなかったように感じる。
もちろん新たに動くX-MEN達を見るのはテンションが上がるが、シリーズの流れ上、"無くてもよかった話"になってしまっている印象。
アポカリプス襲来→F&Pという流れにして、これごと無かったことにするのが一番自然だったと思うが、それだと傑作なF&Pは無かったかもしれない。うーむ。
ヤマ

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