花沢健吾の人気作の実写化。主演は”ご存知”大泉洋。その他有村架純、わが恋人長澤まさみ等競演陣も豪華。よくあるポストアポカリプスものとしての系譜をたどる物語であるが邦画界において俗に言う”ゾンビ”世界を扱う作品としては白眉なんではないでしょうか！？原作はまだ途中までしか読んでいないのだがあの音を立てて崩壊する圧倒的なこの世の終わり感がうまく映像化されており唸るしかなかった。諸外国なら手の届く範囲に”銃”があり対ゾンビには必携のアイテムだが本邦は刀狩りの伝統を引きずっているので市井の人々が銃を所持するのはハードルが高い。その中で主人公がクレー射撃が趣味というのはチョット出来過ぎという気もするが”英雄”には”聖剣”が必要なのだ！！充分世界基準のゾンビ殺傷シーンの数々（主人公の大量殺戮のシーンの素晴らしさは後世に語りたい）に拍手を送りたいし我らが大泉洋が魅せるボンクラから英雄へ昇華していく様が素晴らしく絶望的な場面でも立ち向かう勇気を存分に示せていたのではないでしょうか！？監督の佐藤信介のフィルモグラフィを見ると漫画実写化作品が多くて本人得意分野の仕事なのだろうか？（ただし他作品は積極的に観たいとは思わないラインナップ）
