ゆーたろー

アイアムアヒーローのゆーたろーのネタバレレビュー・内容・結末

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

遂に日本に王道ゾンビ映画が誕生した!これは日本版「ドーン・オブ・ザ・デッド」だ!
(正直ゾンビ映画あんまり知らないです)

まぁ日本版DOTDは言い過ぎかもしれませんが、気持ち的にはかなりそんな感じ。
原作は割とゾンビの王道はストーリーの下地にあって、DQNって何なんだというマクロのストーリーとアラフォーのダメ男(でも憎めない)が極限状況で成長していくというミクロのストーリー(ご丁寧に成長に合わせてご褒美があったりするんだよな)に重きが置かれている印象。
それを映画はまぁ原作の漫画故の展開の重さもあったのかもしれないけど、利用して本気のゾンビ映画に仕立て上げた。クライマックスの血みどろっぷりに監督の意気込みを感じましたねぇ。ゾンビ造形もすごく気合が入っていて、安く感じるところもなく感動しました。

なんせいかにも日本の間取りでパニックが幕を開けて、外に飛び出せばいかにもな日本の街並みで世界が崩壊していて、ゾンビがうわごとのように日本語を喋るんだからこんなに嬉しいことはない!(結構曲がりなりにも喋るゾンビって発明?)日本人もあの背徳的快楽を味わえるようになったんだねぇ。

英雄以外のドラマは弱かったり、ヒロインにはピンチらしいピンチも見せ場もあんまりなかったり、倫理観ははなからゼロにしてあったり、最後はまだゾンビに襲われるかもっとスカッと終わってほしかったり(アイアムアヒーローとしてはベストだけど)はあるのだけど、とりあえず記念碑的な作品として上出来ですよね。

俺たちのオブザデッドはこれからだ!
(正直ゾンビ映画あんまり知らないです)
ゆーたろー

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