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アイアムアヒーローのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)
4.7
鈴木英雄(大泉洋)35歳。職業:漫画家アシスタント。彼女とは破局寸前。 
そんな平凡な毎日が、ある日突然、終わりを告げる…。徹夜仕事を終えアパートに戻った英雄の目に映ったのは、彼女の「異形の姿」。一瞬にして現実の世界は崩壊し、姿を変えて行く。謎の感染によって人々が変貌を遂げた 生命体『ZQN(ゾキュン)』で街は溢れ、日本中は感染パニックに陥る。 
標高の高い場所では感染しないという情報を頼りに富士山に向かう英雄。 その道中で出会った女子高生・比呂美(有村架純)と元看護師・藪(長澤まさみ)と 共に生き残りを懸けた極限のサバイバルが始まった…。 
果たして彼らは、この変わり果てた日本で生き延びることが出来るのか。
そして、英雄は、ただの英雄(ひでお)から本当の英雄(ヒーロー)になれるのか!?
花沢健吾の同名漫画を映画化。
売れっ子な漫画家を目指すけど、「主人公が普通」と編集者にダメだしされ、同棲中の彼女には趣味の散弾銃や漫画家道具を捨てられそうになったり、英雄の冴えない現状をしっかり描いているからこそ、突然原因不明の感染によって狂暴化した人間ZQNがはびこる世界に放り出された英雄の恐怖と戸惑いがリアルに伝わりスリリングだし(英雄がZQNとなった彼女や漫画アシスタント仲間に遭遇するシーンや世界にZQNがはびこる様子を英雄目線で描く展開のリアルな怖さが衝撃的)、妄想癖のあるヘタレな英雄が高速道路上のタクシーでのZQN化した政治家やタクシー運転手などとの死闘やZQN化した赤ちゃんに噛まれた比呂美を守る中でヒーローになっていく英雄の成長を丁寧に描く熱いドラマ、日本映画の領域を越えた容赦ない人体解体描写、高速道路上でタクシーが転がりクラッシュするシーンや富士山の麓のショッピングモールを舞台にした英雄たち人間とZQNの壮絶バトル、日本映画で初の世界に通用するゾンビパニックアクション映画の傑作。
大泉洋、有村架純、長澤まさみの演技が、印象的。
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