邦画がゾンビ物の映画を製作すると大抵は残念な結果になる事が多いなかにあって、この映画はゾンビ物の映画として高クオリティーと思います。
原作は全く知りません。血肉飛び散るグロテスク満載の内容でゾンビ映画のポイントをほぼ網羅しています。その反面、ドラマ性に乏しくただゾンビを殺すだけの内容と言われても仕方ないかな。
もう少し、有村架純さん演じるハーフゾンビ娘や長澤まさみさん演じる女性と何かあれば面白くなっていたかも知れません。
大泉洋さんは抜群の安定感。こういう巻き込まれるパターンは上手いですね。長澤まさみさんは彼女の雰囲気もあってほんわかした役が多いなかで今回は随分とイメージと違う役所。合っていたかはともかくとして体当たりの演技で頑張りを感じました。
ショッピングモールでゾンビと戦うのはロメロ監督へのリスペクトなのかな。みーちゃんの変わり様や高跳びゾンビなどゾンビ連中はキャラが濃くて怖くてグッド。
平凡な日常から非日常にスッとシフトする感じは違和感なく見事。平凡な男が極限状態のなかで覚醒する感じも面白い。しかしグロさだけを強調した感じと続編を意識したような尻切れで終わる感じは個人的にはあまり好きじゃないですが、グロテスクなゾンビ映画が好きな人にはどハマりする事間違い映画と思います。
