ポスターから勝手に優しい大男が主人公のほのぼのしっとりした作品を想像してましたが全然違いました。ラテン、ソウルがよく似合う泥臭くアツい作品。
人が苦難を乗り越え好きなことをやれるようになったことで輝きだし、しかもそこに幸せが集まる、という流れは少し陳腐かなーとは思う。ただ、そのありがちなちょっとクサいストーリーにギラッギラのソウル、ラテンが掛かり、更に演出もスピード感抜群。全然ウンザリしなかった。カールの料理人魂が非常に真っ当なものだから、たしかに彼は好きなことをやって幸せになるべきだなという納得感を持てたのも大きかったかな。そして何より食べ物が美味しそうすぎて楽しい。
パーシー視点で見ると、子供が経験するかけがえのない宝物のような時間を垣間見ることができるようでたまらなくワクワクする。『ニュー・シネマ・パラダイス』のトトをつい思い出したり。パーシーが撮った動画の数々、あまりにキラキラでついウルウルしそうになるくらいだったなー。
