一流のシェフのカール(ジョン・ファヴロー)は堅物オーナーのリーバ(ダスティン・ホフマン)と衝突し、さらにSNS上で評論家ラムジー(オリヴァー・プラット)とやり合い店をクビになってしまう。失意のカールは親友のマーティン(ジョン・レグイザモ)と息子とともにフードトラックで旅を始める。
出てくる料理はどれも美味しそうだし、登場する女性はみんな美人だし、ある意味、現代の酒池肉林映画(?)じゃなかろうか。
ただ、それだけではなく、子供との関係や仲間との信頼も笑いとともに描こうとしていて、絶妙にバランスしているから素晴らしい。
監督・主演のジョン・ファヴローが思いっきり楽しみながら作ってるのがわかるが、マーベル作品だけでなく、こんな映画も作っちゃうなんて天才だ。料理の腕も凄いし。
ロードムービーにもなっている2時間はノリノリの音楽と軽妙な会話で飽きることはなく、ちょっと下品だけどユーモアと親近感の湧く脚本もファヴローが担当しているというから驚きだ。でも、コーンスターチはそんな使い方しちゃだめでしょ。笑
出演者では特に個性派俳優ジョン・エグイザモはこの映画の雰囲気にぴったりで、彼なしでは映画がだいぶ変わっていた気がする。
一方で女優陣は豪華すぎで、有名シェフとはいえ中年オヤジの相手がスカーレット・ヨハンソンにソフィア・ベルガラって、おかしいだろ!
その他、ダスティン・ホフマンにロバート・ダウニー・Jrの登場はご愛敬だ。