10歳の頃どんな夏休みを過ごしたかな……必至に思い出そうとしたけどダメだった。
監督はアイアンマンを撮ったジョンファヴロー。主演も務めた。彼がアイアンマン3を撮ってないのは後から知ったが、この映画を撮っていたから。ありがとう。
彼の料理の腕や熱演ぶりに相当な努力と演出へのこだわりを感じた。音響に関しては調理音や食音の拾い方が憎い。そして良質なラテン系の音楽には心が踊らされた。
なにより、父と子の物語。子どもの10歳の夏休みにマイアミ→ニューオリンズ→オースティン→ロサンゼルスとフードトラックで広大なアメリカを旅するロードムービーへと仕上がっていくなかで、そりゃ親子の絆も気持ちよく深まっていく。
SNSの使い方や表現が、今まさに現代の若者が憧れ高揚するスパイスになっている。
見終えた後、身体が熱くなってて、まだワクワクしてて、お腹が空いてて……そして旅をしたくなった。
最高の思い出をくれた映画。