あでゆ

22ジャンプストリートのあでゆのレビュー・感想・評価

22ジャンプストリート(2014年製作の映画)
4.4
頭はキレるが運動はダメなデブ警官シュミットと、運動神経抜群なもののおバカなマッチョ警官ジェンコが麻薬捜査に挑む。高校に蔓延した麻薬ルートの撲滅という快挙を成し遂げた2人は、今度は大学で起きた麻薬事件を捜査するため、潜入を命じられた。さっそく大学生に扮して校内に潜入するのだが、ジェンコはアメフト選手となって活躍、シュミットは女子大生と恋仲になり、2人ともキャンパスライフを謳歌し始める。

前作からのテーマである「大人でもやり直せる」「退屈な日常から脱して、自分にとって本当に価値になるものを見つける」というテーマを引き継ぎ、さらにわけわからないことにした作品。

まず続編ということで、本来であれば前作の「新たな環境で自分を見つめ直す」という発想とメタ的に真逆のことをやってしまっているのだけど、逆に前作の構造を序盤でルーチンさせて、そこから逸脱するということでメタ的にもその可能性を伝えてみせている。とはいえ、ラストのギャグは完全に皮肉めいているけれど。

とにかくその手の続編的なネタには事欠かず、予算のくだりなんかは抱腹絶倒だった。前作の爆発しないネタも予算をごまかすトリックだったのかなと疑いたくなる。

ただこれは難しいところなんだけど、本作では前作と逆の構造をとるためにジェンコが普通にイケイケになっていて、それは普通じゃんとかは思ったりした。ただシュミット側もイケてないわけではなかったので、この場合はOKなのか?

ラストの力のかけ方はすごい。ゲームがクオリティ向上してて笑った。
あでゆ

あでゆ