じゅ

JOYのじゅのレビュー・感想・評価

JOY(2015年製作の映画)
3.1
駄目な大人の見本市みたいな映画だった。

終盤まで「えええ…(どん引き)」が次から次へと出てくる。フィクションなら「ちょっとやり過ぎなのでは…」と思えるくらいだけど、ジョイ・マンガーノの半生に基づく作品なので、ジョイの隣人に恵まれなさ度合いに思いを馳せたくなる。

ある意味で"先が読めない映画"だった。
その点は評価したい。

でもジョイの受難がほとんどの割合を占めるし、出てくる教訓じみた言葉も駄目な大人の口から発せられたものばかりで最後までブレないものはなかったし、で何とも言えない。

あまりにもジョイの身近な人間(親友のぞく)が駄目で、むしろその駄目さ加減を目的に観てもよいのではと思える映画。(ポイントは、駄目なひとたちが、自分の駄目さ加減に無自覚的なこと。根拠のない自信だけある。だからこそ失敗したとき失敗の原因を突き詰めず、意気消沈し、あるいは激怒し、そしてすぐ忘れる。)
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