「音楽の魔法だ
平凡な風景が意味のあるものに変わる
陳腐でつまらない景色が
美しく光り輝く真珠になる 音楽でね」
NYの街並みが賑やかで雰囲気があっていいな。ジョン・カーニー監督作品3つ鑑賞してみて、やっぱり『ONCE』が一番好きかなって思っていたけれど、この作品をBGMに今このレビューを書いていたら、『はじまりのうた』→『ONCE』→『シング・ストリート』の順に心変わり。ONCEの無名の俳優、飾り気のない素朴さもいいんだけれど、やっぱりNYの雰囲気といい洗練されたかんじ、なにより曲が好き。そして、ダン夫婦の大人な距離感も私は好き。とにかく3作品とも監督の音楽への愛情をこれでもかと感じるなー。No music No lifeって言いたくなっちゃう。
思わずボリュームをあげたラストソング。失恋。誰かに恋に落ちてそして失恋したくなった！おもいっきりひどい失恋を。10代の頃って失恋はこの世の終わりかのように悲痛だったけれど、"私は失恋したんだ"って認めることってちょっとステキなことのように思えてきた。ラブストーリーのようでラブストーリーではない、いやラブストーリー？この絶妙な塩梅がこの映画の素晴らしいところ。私は映画は基本的にひとりで観たいタイプだけれど、この映画だけは誰かと共有したいなと強く思った。「Lost Stars」いい！最高に好みの曲！！
「♪I thought I saw you out there crying
I thought I heard you call my name
I thought I heard you out there crying
Just the same…」
この部分、大好き！
