音楽ものとして、まず、楽曲が素晴らしいんですが、演奏中の演者が、本当に楽しそうで、演技なんだけど、もう演技でないような。みんなキラキラしていていて、見ているこっちも、ワクワクしちゃうんですよ。音楽の素晴らしさはいわずもがなとして、人間すら愛おしくなってしまうような、人の絆も圧倒的パワーで描いている最高映画でした。
音楽シーンはすべて最高なんですが、特にお気に入りなのは、娘とのセッションですね。この娘がちょっとグレてましてね、でも、だんだんパパとの距離が縮まってきて、この演奏で、パパも知らなかった抜群のギター捌きを見せて、更に絆を深めるという、この演奏は泣きます。ヘイリー・スタインフェルドちゃんは「ラストミッション」でも、グレ娘→更生を演じていて、グッとくる娘役のプロです。
ナイトレーは歌が上手で、振られても、相手を想い続けるナイスカワイコちゃん。ラファロはダメパパなんですが、妻に別れを切り出されて、だけど、まだ妻のことを想っているクリーンナイスガイ。親しみのある応援しやすい人たちも、ドラマを大いに盛り上げます。
何度も観たい、いい映画でした。サントラも素晴らしいよ。
