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はじまりのうたのwesttribeのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.3
3連続夜勤明けで、どんよりと疲れと眠気が残る中、
それでも早くこの映画を観たかったので公開日に行ってきました。
アメリカでは最初5館で上映されて、1300館まで広がったそうな。

愛すべき音楽バカたちの映画。
売れっ子ミュージシャンになりつつある浮気男と別れたばかりのソングライターと、
レコード会社をクビになったばかりの落ち目のプロデューサーが出会い、
アルバムを作り上げるまでの物語。

あらすじを書けばこれだけで、特にドラマチックな展開があるわけでもないのですが、
劇中の音楽シーンがとにかく楽しい。

ギター1本を歌を聴きながら、アレンジを想像するプロデューサー。
無人の楽器たちがバックで音を奏で出す。

かつてプロデューサーが面倒を見た大物ラッパーは、
再会を喜びつつ、ヒューマンビートボックスに載せてリリックを紡ぐ。

パソコンと編集ソフトとマイクがあればどこでも録れる!と、
NYの路地やビルや地下鉄、あらゆるところでゲリラレコーディングを敢行。
警察が来たらもちろん逃げる!

すっかり売れっ子になった元カレの留守電に向かって、
渾身のオリジナルソングを吹き込む。


そんなこんなでアルバムが出来上がり、
最初は見向きもしなかったレコード会社との契約を勝ち取って…からの、
最後のオチも秀逸。思わずニヤリ。

売れっ子ミュージシャン役はMAROON5のアダムなので、歌が上手いのは当たり前ですが、
ソングライター役のキーラ・ナイトレイもなかなかいい感じでした。
愛すべき音楽バカのみなさんはぜひご覧あれ。
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