2018.9.13
冒頭の曲で、完全に心を奪われてしまった。
「A step you can't take back」
後戻りはできない、最後の一歩。
それは、主人公たちのように人生の崖っぷちに立たされた者だけではなく、
だれもが皆、毎日、その一歩を踏み出している。
しかしながら…傷つきへとへとになった私の心には、なお響いた。
バーでひとり酒に酔うダンと同じように。
思った通りにいかない人生。
うまくやれない自分に嫌気が差していた。
そんな時にこの映画に出会い、
この歌を聴いた瞬間に、救われた気がした。
作中では、きちんとした起承転結があり、観る者を飽きさせない。
しかし、傷ついた者同士が恋に落ちるというようなよくある展開は無く、
彼らは互いをいたわり尊重し、そして新たな一歩を踏み出して行く。
ベタな感動モノのように泣いたりはしないが、
爽やかに感動した。