コーヒーマメ

はじまりのうたのコーヒーマメのレビュー・感想・評価

はじまりのうた(2013年製作の映画)
4.0
とにかくポジティブな明るさに満ちた映画だった。
ニューヨークの街並みに憧れて、素敵な曲に心を鷲掴みにされたよ!
夢を成し遂げるという普遍的なテーマを描いているうえに、劇場を出た後の余韻がたまらない秀作。

なんといっても、キーラ・ナイトレイの可愛い声が最高〜\(^o^)/
すごく上手いわけじゃないんだけど、キュートな歌声が魅力的で自然と引きつけられる。
恋人役のアダム(マルーン5のボーカル)の歌声も、流石に圧倒される。
一流ミュージシャン役には、一流ミュージシャンをキャスティング!という発想の転換は良かった。
しかし、そんな売れっ子ミュージシャンである彼の描き方が大袈裟すぎる。
あんなだだっ広い豪邸に住ませてもらえるとは思えない。
抹茶を飲む場面は、さすがにやりすぎ。
一周回って面白かったけど笑笑

レーベルが付かなくてお金がない。
でも、CDを作りたい。
ならば、人脈のみで楽器・場所・演奏者をかき集めて作ればいいじゃん!
このポジティブな発想には感心させられたし、よく考えると、それが定石なんだなと思い知らされた。
街中の雑音さえ、音楽にしてしまうとは、なんて素敵なんだろうか〜〜。

そして、作中で最も良いと思った点が、ダンとグレタの絶妙な関係性。
恋愛に発展しそうでしない二人の立ち位置が、くっつくの!?くっつかないの!?って、ずっとドキドキさせられた。
作中で稀に、マーク・ラファロの顔がアップで映るんだけど、彼の表情には色んな気持ちが表れているのがよくわかる。

音楽一つをとっても癒されるし、小さなことの積み重ねや、今やれることをやる重要性にも改めて気づかせてくれる。
まだまだ自分には、やれることがたくさんあるんだ!やれるだけやるぞぉぉぉ!