キミシマユウキ

ザ・レイド GOKUDOのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)
4.0
アパートでの一件直後、ラマは抗争が激しいギャング組織に潜む汚職警官逮捕のために潜入捜査の任務を受けるが…

インドネシア発!!超過激シラットアクション映画
「ザ・レイド」の続編!!!!
ハリウッドよ!これがアクションじゃワレぇ!!!!

前作のヒットでおそらく莫大な予算を手に入れた監督が全てにおいてスケールをUPさせた作品だった。
前回はアパートをひたすら駆け上がるだけのゲームのような単純明快さが売りであったが、今回は”潜入捜査”がテーマなだけあり、裏切りがあり、抗争があり、敵対集団があり、と物語として普通に面白い出来になっている。
アクションも前作以上の迫力で息する間も忘れた。
監督がやりたかったであろう様々なシチュエーションでの格闘戦をこれでもかとブチ込み、ド派手なカーチェイスまで詰め込みまくり、もうこれは彦摩呂風に言うと
「アクション映画のバイキング食べ放題やぁぁ~~♫」
といった具合。男性諸君はこのシラットという武術をち習いたくなってしまうに違いない!

キャラも前回以上に個性豊かで格闘戦に違った色を出している。
主人公のラマの超必死顔アクションはもはや安定だが、今回は敵役のキャラが濃い濃い。
・ナイフ使いで主人公ですら倒す超玄人殺し屋
⇒キラーマスター(ダサいけど公式の名前です)
・カナヅチを二本持った耳の聞こえない女殺し屋
⇒ハンマー・ガール(公式なんです)
・バットを使うハンマーガールの兄殺し屋
⇒ベースボール・バットマン(そう、公式です)
と各々の格闘戦も新鮮で目が離せない!
あと前作の俳優が全く別の役で出るのは紛らわしいのでやめてもらいたい。
そしてそして日本人は必見!なんと我らが誇る日本俳優
松田龍平、北村一輝、遠藤憲一の三人がゴリゴリの極道役で参加しているのだ!!ゲスト出演程度だが、ものすごい顔の圧力で存在感を出していた!もっと出演してくれてもよかったぞ!というかアクションが見たかったぞ!お前らの魂のシラットをみせてみろ!!

本当はもっと点数を上げても良かったのだが残念な点もあったので4.0で泣く泣く抑えることにした。
一つはインドネシア人も日本人も日本語で話すパートが何言ってるかわからない!!日本人は小声だしインドネシア人はカタコトすぎるし、字幕をつけて欲しいレベルで困った(笑)
もう一つは邦題の「GOKUDO」について
いや原題は「The Raid 2: Berandal」で極道をそんなに推してないわけで、実際中身も極道はオマケ程度なわけで、日本配給の売り出したい気持ちはわかるけど、ちょっとエゴさを感じてしまった。ちなみに「Berandal」はインドネシア語で「ならずもの」らしい。そっちのほうがかっこいい。
そして最後はノーカットR18版が見たかったということ。
こんな過激アクション映画見に来るやつらなんだからR15でも18でもそんな変わらないだろ!!見してくれよ全部!!!
というわがままであった。

とにかく前代未聞の格闘戦が繰り広げられるこのシリーズは自分に大きな衝撃を与えてくれた。監督のギャレスエヴァンス氏には是非ハリウッドで莫大な予算をかけて新しいアクション映画に挑戦してもらいたい。

格闘系アクション映画好き、ギャング抗争系映画好き、
日本人俳優が海外で活躍するとほっこりする人にはオススメの作品!!(前作を見てからがオススメです。)