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イントゥ・ザ・ウッズのぐりのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)
4.0
この作品を初めて観たのは、私が小学生のときでした。メリル・ストリープ好きの母に連れられ、あのとき初めて映画館で字幕付きの映画を観ました。filmarksの評価はかなり低いんですが…思い出補正付きで、結構好きな作品です(笑)映画にハマり始めた2年前、"TSUTAYAでレンタルする"ことを覚えた私が1番最初にレンタルした作品でもあって、それは"ラストが思い出せないから"だったんです。まァそれは前置きとして、今回は姉に「U-NEXTのポイントが余ってるから好きなの観ていいよ」と言われ、どれにしようか迷っていたときに今作を思い出しまして、でも、またラストが思い出せなくて…(笑)そんな感じで、3度目の鑑賞に至りました。

"ラストが思い出せないけどなぜか好き"というのは、おそらく"冒頭で心を掴まれたから"だと思います。長くなりそうなのであらすじは省略しますが、登場人物たちがそれぞれの目的のために森に向かうときの歌唱シーン(音声のみですが気になる方はコチラ:https://youtu.be/lrDU8DcT9lU)大っっ好きです。口ずさみたくなるようなメロディは今でも耳に残っていて、少し歌えました(笑)その他の歌唱シーンも良く、特にメリル・ストリープの歌唱力には圧倒されましたね💮あとはシンプルに設定が大好きです(設定もほとんど冒頭で説明している)鑑賞後に調べたんですが、元ネタ?はグリム童話のラプンツェルのようですね🤔この作品はなんといっても、"いろんなおとぎ話の登場人物たちが同じ世界線にいる"という設定が最高なんです。おとぎ話はそれぞれが違う世界線で存在しているわけじゃなく、実はこことここが繋がっていて…って、めちゃくちゃ面白いじゃないですか。さらには、今まで知らなかったおとぎ話の秘密(王子が兄弟だった・パン屋の旦那には妹がいて、それがラプンツェルだったなど)が加わって、もうワクワクです。おとぎ話の登場人物たちが森で混ざり合う奇妙さや、"おとぎ話のその後"を描いた物語の新鮮さが、当時小学生だった私にはかなり魅力的だったんだろうなと思います。

そんな感じで、1回目は作品に魅了され、2回目はこの作品がかなりドロドロのおとぎ話だったことに気がつき(笑)そして3回目は、この作品で伝えたかったことを自分なりに考察してみました。

"物語には気をつけて 魔法の力が潜むから"

人間というのは、欲深い生き物です。それはおとぎ話の世界でも同じ。小さい頃に憧れていたおとぎ話の世界の登場人物たちは、本当は欲まみれの醜い人間たちであったこと。それに気づかなかったのは、まさしく魔法の力のせいです。魔法の力によって、私たちはおとぎ話に目を輝かせ、憧れを抱いていたのかな…そう思います。今作はそんな魔法の力から目を覚まし、登場人物の悪い行いに気づき、自分はそうならないようにと学び、正しい行いができる人間になるための教訓の物語である。そう私は解釈しました。この作品の登場人物たちは、"森の魔法"によって、欲がどんどん大きくなっていきます。小さい頃はこれを"願い"として受け取っていたのかもしれませんが、"願い"は時に他人を傷つける"欲"となります。終盤、不幸に見舞われた登場人物たちが責任のなすりつけあいをするシーンなんて、醜いそのものです。そして、この物語で悪者として登場する魔女や巨人が、実は人間たちの被害者であることに気がつきます。(この作品の)人間たちは、自分のためなら、平気で悪い行いをするのです。最終的に身寄りを失った彼らは、残された者たちで生きることを決意し、物語はハッピーエンドとして締めくくられます。しかし、これは決してハッピーエンドなんかではないのです。彼らは、罪を認め、謝るということができていませんでした。もしかしたら天空から降りてきた巨人(男)は、物を盗んだジャックを殺そうとしたのではなく、なぜそんなことをしたのか話し合いをしたかっただけなのかもしれない。魔女の庭の野菜を盗んだこともそうです。もしもあのとき「ごめんなさい」と謝れていたら、状況は変わっていたかもしれません。彼らは自分たちの物語を振り返り、自分たちの悪い行いを認め、反省し、正そうと努めるべきなのです。自分の欲望のままに悪い行いをすると、いずれ自分に返ってきます。シンデレラをいじめた姉2人が罰を受けるシーンがいい例ですね。ちなみに今作としては、「1人で物事を選択すると過ちを犯してしまうこともある。だからこそ、みんなと手を取り合って、正しい行いとは何かみんなで考える必要がある」ということを終盤あたりで台詞とともに伝えているので、それが1番のメッセージなのかもしれませんが…私の解釈としてはこんな感じでした。皆様くれぐれも、森(誘惑の場所)には気をつけましょうね。多分あと数年経った頃にはラストを忘れていると思うので、そのときにまた👋🏻

最後に、作品とは関係ないんですが、この作品が公開される1週間前に(当時小学生の)私が「うそつき作文」という宿題で書いた物語を載せようと思います。今作と似ている要素が多いため、てっきり今作に影響されて書いたとばかり思っていましたが…(記憶って当てになりませんね)母に聞いたところ今作は当時話題の作品だったらしく、予告やら特集やらである程度作品の内容を知れたから似た物語が書けたのかもしれません。改めて読むと私の物語は、自分の非を認め謝ること、そしてその後の救いをちゃんと書いていて、我ながらいい出来だな〜と思いますね(笑)小学生が書いた文章なので読んでいて痒い気持ちになると思い(私がなった)、ほんの少しだけ添削しています(内容はそのまま)。ここまで読んでくれた皆様、良かったらぜひ!(痒い気持ちにさせてしまったらすみません笑)

『うそつき物語』2015.03.07
私は、白雪姫の子孫です。これから先祖から伝えられている本当の白雪姫をお話します。
昔、とある国に、ユキという名の女の人がいました。ユキは、親友のマリと一緒に毎日たくさん遊んで暮らしていました。そんなある日、2人が森で散歩をしていると、目の前に洞窟が現れました。2人はドキドキしながら、その洞窟に入ることにしました。そしたらなんと、7人の小人がいました。その7人の小人の名は、オバナ、ジール、サスケ、マーラ、コテキチ、ビル、トールといいました。略して、オジサマコビトです。ユキとマリは、すぐに仲良くなりました。そして次の日からユキとマリは、オジサマコビトたちと遊ぶようになりました。そんなある日、2人が洞窟に行くと、オジサマコビトと男の人がいました。名前を聞くと、白(ハク)と言いました。2人はすぐに白のことが好きになりました。白はユキのことが好きになりました。なぜ白がいるかというと、森で迷子になったのです。でも白は小人たちが気に入ったので、一緒に住むことにしたらしいのです。その次の日から、白とユキは2人だけで遊ぶようになりました。そして、2人は結婚することになりました。でもマリは、白とユキが結婚するのが嫌でたまりませんでした。その後、白とユキの間に白雪姫が生まれました。それを見ていたマリは、2人だけが幸せになって自分は1人ぼっちだということがとても嫌になりました。だから、復讐として白雪姫を殺すことにしました。その後、白雪姫はとても美しく育ちました。そんなある日、白雪姫が散歩をしていると、黒い服を着た女の人がいました。白雪姫が名前を聞くとマリと言いました。なんとユキの親友のマリでした。マリは白雪姫にリンゴをあげました。それは毒リンゴでした。白雪姫が毒リンゴを食べようとした瞬間、「食べちゃだめー!」という叫び声が聞こえました。なんとその声の主はユキでした。そしてユキはマリに話しかけました。「どうしてそんなことをするの?」「あなたに復讐するためよ」「どうして?」「白と2人きりで遊んで、私を1人ぼっちにしたからよ」「・・・」「私は白とユキとオジサマコビトたちとみんなで仲良くなりたかったのに。」「・・・ごめんなさいマリ。私は親友なのにひどいことをしてしまった。だからこれからは、みんなで幸せに暮らしましょう?」「本当?」「うん!あ、あと私が白と遊んでいたときに話してたんだけど、白には弟の黒がいるんだって。黒とマリ、仲良くなれるんじゃない?」そうユキが言った瞬間、マリはユキに抱きついて笑顔で泣きながら、こう言いました。「ありがとうユキ。やっぱりユキは大大大親友だね。」その後のみんなはというと、ユキは白と白雪姫と、とても幸せに暮らしています。黒とマリは結婚して幸せに暮らしています。オジサマコビトたちは、洞窟の中でとてもにぎやかに暮らしています。そしてみーんな幸せに暮らしました。おしまい。
というのが私の先祖から伝わってきた白雪姫です。でも、主人公はユキとマリだけどね。

PS
先生からのコメント「すごくおもしろいです。(私)ちゃんは、作家になれそう☺️」←優しい

️📝子供の頃に観た映画
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