上映中の評判がすこぶる悪かったので映画館で観ないままだったけど、ミャージカルだしディズニーだしでなんとなく気にはなっていた作品。
「幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。」はお伽噺の常套句だけど、結婚式であんなに幸せそうだった夫婦は毎日家で喧嘩をするし、こどもはいつまでも純粋無垢で可愛らしい訳でもないし、現実には幸せのその後はなかなか厳しい。
そんなハードの面を見せてくれるのかと思いきや、なんかとってつけたような苦悩とかあっさり人が死んだりとか、ちょっと期待外れ。
メリル・ストリープ演じる魔女の娘への想いを歌った「stay with me」が良かった。アニメ版のラプンツェルの母親は自分の若さのために娘を塔へ閉じ込めていたけど、この映画では娘を傷つけないように全てのものからシャットダウンする。
自分に子どもがいる訳ではないけど、子どもを持った親からすると当然の感情で、わたし以上にあなたを守れるけど人なんていないと彼女は言い切る。
私も自分を産み育ててくれた母親以上に自分を想ってくれる人なんてがいるだろうか、とか思ってしまった。（注:マザコンではありません）笑
メリル・ストリープに娘を持った母親の気持ちを歌わせたら右に出るものはいない！「マンマ・ミーア」も良かった。そして赤ずきん役の子の歌がずば抜けて上手かった！
見返してみると褒めてるんだかケチつけてるんだか分かんないけど、個人的には楽しめたし映画館で観ても良かったと思う。ただ収束の仕方がちょっと雑なのは否めない。
(06.07.2016#28)
