せっち

イントゥ・ザ・ウッズのせっちのレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ウッズ(2014年製作の映画)
3.8
みなそれぞれの思いを抱え森をさまようシーンが大半を占めるため、全体的に映像は暗い。が、そんな中でもみな希望と願いを抱き軽快なリズムのミュージカル形式でストーリーが進む。さすが実力派揃い、歌声が綺麗で見事。完全に引き込まれた。

本作では様々な童話のその後…と謳い文句もあったが、これはそれぞれある程度設定を保ったまま、新しい解釈のキャラクター達が混在する世界線での新しい物語と考えた方がいい。シンデレラはじめツッコミどころは満載である。

各童話の「主人公」達が各々の願い(欲望)に忠実に動いたらどうなるのか。本当にそれはハッピーエンドなのか。魔女が復活してからが真の見どころ。自分がやっていることは正しいのか、善なのか悪なのか、どうすればよかったのか…終盤になるにつれ1つの問題を前に互いに責め合い、自責し、理解しあっていく。ディズニー作品ではあるが非常に様々な解釈のできる難しい作品だった。
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