Elijah

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛のElijahのレビュー・感想・評価

4.0
満を持しての劇場鑑賞(日本公開までの道のりがほんとに長かった)。
これはクリストフ・ヴァルツと語り手であるホリデイ・グレインジャーの映画。
愛のない結婚生活を送り夫に虐げられる物語ならば、十分にヒロインであるアリシア・ヴィキャンデルに肩入れできただろうけれど、そうではなかったから。
核となる男女2人が魅力的に描かれておらず、草食系のイメージが強いデイン・デハーンからヒロインがそこまで彼と「愛欲」に溺れる説得力を感じ取れらず。
行間にもう1シーンあるのでは?と思えるような不自然さを感じたり、途中の展開にコメディが入ってきたり。
とにかくキャストが豪華で、お目当てのジャック・オコンネルは好青年な役どころ。
思いのほか出番があって彼の演技を楽しむことができた。
…決して悪くはなく寧ろ好きな作品だけれど、正しく誰も彼もが“チューリップ熱”に浮かされる物語だった。
Elijah

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