予期せず当たりの映画を見た。
沖田作品のぬるっと始まる感じが苦手、最初はどうも居心地が悪い。
途中まで見ても、うーん、盛り上がりはイマイチで、ハズレ選んでしまったかなぁと少し後悔する。
いやいや、まだ待って。
この映画は遭難してからがすごい。
おばさま方の表情に、少女の顔が戻る。
呼び名って大事だな。
○○さんと苗字で呼ばれるのを辞めて、あだ名で呼ばれた途端に、帰り道で花を摘みながら帰った幼少時の頃の表情に戻る。
この7人のおばさま方は遭難という、危機的な超レアな状況じゃないと、この表情を出せないのかしら。女の世はなんて住みづらいのかしら。
オーディションで選ばれたという7人の女優さん。
素人さんもいると後から知って納得。
素人さんのスパイスがうまく効いている。
バスで初めて会った人同士だから、きっとそんなにスムーズに話せないし、キレイな発声やアクセントが身についてる人達でなくていいのだ。
ああ、滝じゃなくて自分達を撮って!
幻の滝より、貴女達の今が幻となってしまう前に!!