全国おにぎり協会

滝を見にいくの全国おにぎり協会のネタバレレビュー・内容・結末

滝を見にいく(2014年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「どこまで行くの?」「私たちどこまで行けばいい?」「教えておじさん」「好きなとこ行けばいいよ」

いいね。好きだよ。夜遅め放送の食事が出てくる系のドラマっぽい雰囲気がある。
たまたま同じツアーに参加していただけの中年の女性7人が、"遭難"というイベントをきっかけに徐々に繋がって互いに少しずつ影響を与えあって、以前より少し前に進んでいけている感じの物語。真っ暗な夜を自力で越して元の道に戻り、滝も見にいく姿が力強くて良い。

野宿すると決めてからが楽しそう。みんなで食事の準備をして火を囲んでお喋りして一緒に固まって寝る。「熊が来ちゃう」と怯えながら歌う歌が少し昔の恋の唄。起きたら川で顔や歯を洗い、コーヒーを淹れてみんなで共有して飲む。縄跳びしたり太極拳やったり草のゲームしたり蛇食べてみたり、満喫している。少女時代や、性別の分けが無かった年頃のようで、自由で楽しそう。「助けは来ないわ」と自力で帰ることを決意し、自力で帰れてしまうのだ。ガイドと合流した後も、ガイド無しで帰ってしまう。サバイバル、そして女性賛歌だった。