Yuya

なつやすみの巨匠のYuyaのレビュー・感想・評価

なつやすみの巨匠(2014年製作の映画)
3.9
なんでだろうか…
華丸さんの博多弁の温かさ以外は とってもフツーで ホントにありきたりな
少年期のひと夏の恋物語なだけなのにさ
こんなにも 胸が締め付けられてしまうのは…

"好きでも嫌いでもいいけん 忘れんといて"
なんて 殊勝な台詞に ふと芸術学部での今は亡きモノホンの巨匠の公開授業が思い起こされたなぁ

映画評論家を他人の褌で相撲取るハイエナ呼ばわりするわ
撮影法や比較や類似論 人物や作品名の羅列ばっかの授業をボロクソ貶すわ
終いには時計も作った事ないヤツがカルティエとかカルチェとか 気取った発音にこだわってやがるって罵って 某俳優と一触即発になるわ
てんやわんやな内容だったけど 心に残ったのは
"どんな偉大な監督の名作さえも 人の記憶を紡いだ思い出は超えられず 最高の名画はその人の頭の中でそれぞれ作られる"ってハナシ
言いかえるなら 人は誰もが思い出って名作を持ってる巨匠なのかもしれないな

なんなら 淡い恋心や 傷ついた痛みや哀しみ そうゆうものと重なり合う事で 誰かがつくった作品が 本当に素晴らしいものになってくような気がしてならないし その受け止め方や感想が十人十色 無限とあるトコロに 映画の浪漫を感じちゃうなぁ
でもって その人が言ってたんだよなぁ
"映画が好きな時もあれば 大っ嫌いになる時もあって ただ忘れる事はできないもの"ってね

よっしゃ 灼熱の太陽と青い海に誘われて
ちょいと映画とも離れて 来週は波間で煌びやかな思い出をつくって また名画の世界に帰ってこよう!
Yuya

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