浅野忠信は白玉の妖精
BGMの主張が激しい。
サイドストーリーの説明過多。
所々日本語がおかしく思える。
微妙に通じない会話が多い。
脇役の事情を語るシーンの芝居がかった一人言が長い。
特にピアノのお姉ちゃんの胡散臭さ。
カンヌは字幕だからじゃないですか?と皮肉を言いたくなる。
と、酷評してますが光の使い方は凄く好き。
窓から差し込む光に照らされる浅野忠信が油絵みたいに綺麗だった。
あと生きてるか死んでるかの境界が曖昧なのも面白い。
体が死んだ浅野忠信は3年間アクティブに新聞配達したり人気者になってたりしていた一方、夫を探し続け疲れ果てた深津絵里。
体の生死と精神の生死の逆転が生まれている。
でもいくら浅野忠信がアクティブでも確実に目の前から消えてしまう恐怖は迫ってきている感じがして、その不安定さも良かった。
あと何て言うんだっけ。
同じショットのまま、動きの間を切って飛び飛びになるやつ。
あれが多用されてたのが気になった。
奇抜なことするとカメラを意識しちゃうから、こういう作品には向かないんじゃないかな。
サイドストーリーがメインに活きてれば好きな作品になったかも。
この作品のMVPは確実に蒼井優。