やっち

岸辺の旅のやっちのネタバレレビュー・内容・結末

岸辺の旅(2015年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

怖かった。

怖がらせたいのか、
夫婦の話を書きたかったのか、
生と死を描きたかったのか、
全部印象的で一番の焦点がボヤけていたように思う。

でも、ホラー演出の新しい使い方が見られてよかった。
あったようでなかった映画。

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蒼井優が出ていると聞いて鑑賞。
あと、黒沢監督が撮るとどんな映画になるのか興味があった。

印象に残ったところを挙げると、
まずは浅野忠信登場シーン。
怖い。足も見えなかった(あれ、演出ですよね?)

そして、"いなくなる"シーン。
この映画の中では、さまよう亡者が一瞬で消える。
"生と死は隣り合わせ"
"いなくなるのはいつも突然"
そういうことだろうか。

最後に深津絵里の演技。
切実な感情がじわじわと伝わってきました。
こういう時、自分だったら…なんていつも考えてしまう。

全部入りで少しぼけてる感があったんですが、
ホラー演出の使い方が好きでした。
黒沢監督、次回もこの路線で撮っていただけないだろうか。
楽しみにしていた蒼井優は深津絵里との会話の間が最高。
観られてよかったです。
やっち

やっち